10.7広島大会Bブロックが終わった。この日の対戦は特に番狂わせ的なこともなく、勝敗そのものは個人的にも予想とおりだった。次回からいよいよ7戦目に突入するということで、そろそろ決勝進出のゆくえも見えてくることだろう。今回はこれまでのBブロックの雑感と、今後のゆくえについて書いてみたい。
タンガ・ロアの潜在能力がすごすぎる!
タンガ・ロアvs飯伏幸太戦、すごかったねぇ!ロアが今まで見せたことない引き出しをどんどん開けてきて、すげーおもしろい試合だった!
勝ち点は不戦勝含む4点で勝てたのは高橋裕二郎戦だけだけど、試合内容・インパクトにおいてはもの凄い印象を与えてくれています。
これまでタマ・トンガ選手とのGODとしてのタッグ屋というイメージが強かったが、いやいや、なかなかどうしてシングル戦線でも全然強いし、なんならベルトにだって挑戦できるレベルだと思う。
ロア選手の一番何が凄いかってさ、試合後にむくりと起き上って、何事もなかったかのようにスタスタと歩いて退場していく姿がヤバイ。だってロア選手が敗者なのに、試合後は勝者のほうがダメージが大きくて起き上がれない状態だというのに、ロア選手は平然と歩いて去っていくんだもん。ダメージないのかよ!?
これが遺伝子の力というわけか?なんつーか、もの凄い潜在能力をまだまだ隠し持っているような気がする。
あとなんだか今回のG1のロア選手、めっちゃいい人過ぎて好感度も爆上がり中です!
ザック・セイバーJr.vsKENTAが山場になるか!?
そして現在1敗でトップを走る英国紳士ザック・セイバーJr.選手。石井戦で黒星がついたものの高橋裕二郎戦でうまく立て直すことができた。2敗であとを追う鷹木選手や飯伏選手には直接対決で勝利しているので、まさに今一番決勝に近い男である。
今後を占うとしたら、残された対戦相手は矢野通選手、KENTA選手、タンガ・ロア選手だ。特に山場となるのは次のKENTA戦、そして矢野戦だろう。
KENTA選手はいつの間にか2敗でとどまっているので、成績的には鷹木選手や飯伏選手よりも有利な位置にいる。もしザック・セイバーJr.選手に勝つことができれば一気に形成逆転となり、決勝進出最有力に躍り出る。
ザック・セイバーJr.選手としてはKENTA戦は絶対に倒しておきたい相手だ。次に矢野通戦も控えているので最後まで気が抜けない戦いだ。
グレート・オー・カーンはG1クライマックスを勝ち越せるのか?
今回のG1クライマックスの一番のスパイスになっているのは間違いなくグレート-O-カーン選手の存在だろう。
開幕からの3連勝は内容・インパクトとともに素晴らしい結果を残すことができた。G1のリング内外に今までにない新しい風を吹き起こしている!
だがしかし、中盤戦にきて連敗が続いており、現在は不戦勝を含む4勝3敗である。
話題性とインパクトは他のどの選手にも負けないが、やはり結果が伴わないと口だけ男になってしまうので、残りの試合は勝って勝ち越しを決めたいところである。
だがしかし、残りの公式戦の相手は鷹木信悟選手と飯伏幸太選手である。さらに内藤選手が欠場でなければ最終戦は内藤戦だったのである。
最後の3連戦が57年組ということは、ザック選手とは真逆の対戦順だったのか。どちらか1勝できれば勝ち越しだが、非常に手ごわい相手が残ったものだ。
鷹木選手、飯伏選手ともまだ決勝の可能性は十分に残っているだけに、非常にタフな試合になってくるだろう。どんな試合になるのか楽しみである。
Aブロック決勝進出の予想
ここまでの情勢や選手の状態を見てみると、決勝進出者のゆくえは様々な予想ができそうだ。
なんとなくだがKENTA選手が来そうな気がしてきた。開幕こそ黒星スタートだったが、その後はKENTAペースの試合が続いており、非常に調子も良さそうである。
変幻自在のファイトスタイルというか、非常に緩急のついたバランスで試合のペースの掴み方がうまい。
さっきも書いたがKENTA選手にとってもザック・セイバーJr.戦が山場になるのは間違いない。さらに最終戦には飯伏幸太戦が控えている。
間違いなく飯伏戦は、決勝進出がかかった一戦となるだろう。これはマジでKENTAの決勝進出はあるぞ。
ダークホースは57組でもザック選手でもオー・カーン選手でもなかった。KENTA選手なのである。
もしKENTA選手がAブロックの決勝進出者になるなら、BブロックからはEVIL選手が上がってくる可能性も大アリだ。
決勝の舞台でバレットクラブ同士の対決となり、ユニットの内紛が一気に加速化するどころか結末を迎えることになるかもしれない。
決勝戦ではどんなバッドエンドを見せてくれるのであろうか?